俺の彼女が就職した会社は、ブラック企業だった…。
内容紹介
主人公の「平賀隆一(ひらがりゅういち) ※姓名変更可能」は
この春大学を卒業し、中堅家電メーカーに就職した社会人一年生。
営業部の新人として上司にしごかれながらも充実した日々を過ごしている。
この春大学を卒業し、中堅家電メーカーに就職した社会人一年生。
営業部の新人として上司にしごかれながらも充実した日々を過ごしている。
学生時代からの恋人である「如月亜美(きさらぎあみ)」も
外食産業大手の会社に就職が決まっており、
研修が始まるまでの束の間の休息を二人で楽しく過ごしていた。
月日は過ぎ、互いの仕事が始まると思うように時間が取れないということで
会う回数も減っていってしまう。
それでもメールや電話のやり取りは頻繁に行い、
たまの休暇ではデートをしたりと二人の仲は強くなっていった。
……はずだった。
デートを繰り返すうちに、隆一はなんとなく言葉に出来ない違和感を感じるようになる。
【会話の中で会社や上司を賛美する言葉が増え、上司の呼び出しにより
デートをすぐに切り上げることも亜美はしばしばしていたからだ。】
それでも「一生懸命仕事を覚えようとしているんだ」と
亜美の真面目さに感心し、少しでも結婚資金を貯めようと仕事に打ち込む隆一。
そんなある日、隆一はたまたまネットで話題になっていた動画を目にする。
それは「この会社やりすぎw」などと話題になっている社員研修の様子を映した動画だった。
はじめは笑って見ていた隆一だったがある場面を見た瞬間、顔が凍りつくのを感じる。
【そこには目に涙を浮かべながら社訓を大声で復唱する亜美の姿が映っていた……。】