ロンド・リーフレット
☆ストーリー
――彼が当家の執事にふさわしい理由が、3つあります。
流されるままに執事となった、主人公マシュー・ハミルトン。
何事にもやる気のない彼は、行く先々の屋敷で問題を起こし、クビになっていた。
ひとことで言うなら、「落ちこぼれ」のダメ執事である。
そんなマシューを雇ったのは、没落寸前の貴族・アシュレイ子爵家。
前当主の一人娘・ロビネッタが若くしてあとを継いだものの、
屋敷の財政は逼迫して、使用人の給金の支払いにもこと欠く有様。
それは、マシューがかつて経験した中でも最低の屋敷。
埃の溜まった床に錆の浮いた食器、飲んだくれの御者に働かないメイドたち・・・・・・。
呆れ果てたマシューは、この屋敷も長くないなとため息をつく。
しかし、マシューはまだ知らない。執事とお嬢さまとメイドたち。
彼と彼を巡る少女たちの運命が今、大きく変わり始めたことを――。
――1つは、彼が当分の間、無給で働くという点です。
2つ目は、若くして、既に幾度かの執事経験があるということ。
そして3つ目ですが――
それは追々、明らかになってゆくことと存じます。
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