桜吹雪~千年の恋をしました~
☆ストーリー
奨学金で都内の学院に進学することが決まっていた。
ところが諸般の事情によって、豪華絢爛・やんごとなき
身分の方々が通う超セレブな学園 『花宮学院』 への入学を余儀なくされる。
晴れて (?)花宮学院への入学が決まった一成だったが、
そもそも貧乏育ちだった彼が、他の温室育ちの学生たちと水が合うわけもなく・・・・・・。
そんなある日、追っ手に追われていた子供・・・・・・
否、少女を助ける羽目になった一成。
その少女こそ、花宮学院理事・桜森家の次期当主にして、
学院祭 『花仙祭』の実行委員長である桜森紅紗 (さくらもり あかしゃ)であった。
さらに助けた縁からか 『花仙祭実行委員』、
通称 『桜吹雪』として無理やり契約をさせられ・・・・・・。
かくして、『花仙祭』に向けて一成のドタバタで
「ままならねー」学院生活が始まるのであった。
サンプル画像
オープニング(OP)デモ動画
感想(ネタバレがあるかもです!)
☆評価 (77/100点)
タイトルは「桜吹雪=はなふぶき」と読みます。
絵・CG
キャラクターが少女漫画のような細さですけどかわいいから問題なし。
なのに意外とえっちぃです。
エッチについて
各キャラに3、4シーン。
お口なり胸なりがある総じて普通の、純愛なえっちです。
変わったものはないかなと思います。
ただ向日葵はかなりえっちなお人でちょっと驚きます。
ストーリー、全体的な感想
散ることのない桜のあるお嬢様学院に特待生として入った主人公。
しかし仕方なく(やんごとなき理由で)花宮学院に入学したが、セレブな環境、唯一の男子などその生活に主人公はかなり疲れていた。姉・雪花へのこともあるため、辞めることもできない。
そんなとき、花宮学院理事・桜森家の次期当主、紅紗と出会う。そして彼女とある契約をすることに。その契約の内容は、花仙祭実行委員に入る代わりに自分を他校へ転校させること。
花仙祭を無事開催させれば、花宮学院と離れられる。そんな不純な動機で実行委員の仕事が始まる。
というストーリー。枯れない桜なんてどっかで聞いたような設定です。
学院のいろいろな思惑やらなんやらで物語は進んでいきます。タイトルにある、「千年の恋をしました」のとおり、過去の話もちょこちょこ出てきます。
過去というのはずっとずっっと昔のことです。つまり主人公たちの前世のお話。
それが現代に蘇ってきた、というか前世の記憶を夢でみたりするわけです。
問題はそのつながりはかなり薄いこと。
それが評価を下げています。もっと過去を掘り下げて欲しかった。
ただとっつきにくい文章ですが日常というか、会話はすごく楽しめたんですけどね。
あと一番疑問なのは杏子が攻略対象ではないってこと。
確かに紅紗・雪花・紫苑・向日葵と比べれば接する頻度は少ないですが、ストーリー上けっこう重要な立ち位置なはず。特にメインルートの紅紗では過去(前世)のことがたくさん出てきますが、その過去の中ではある意味一番重要なキャラクターです。
どういうことかというと、このストーリーは過去(前世)と現在をリンクさせてる。
もし過去の話(過去編みたいなの)があれば、その話の中心は杏子になっていたはずってくらいです。設定だけで言えば紅紗と同じメイン中のメインと言っても過言じゃありません。
あと杏子ルートがあると紅紗ルートとの対比ができてもっとおもしろくなると思います。それほどもったいないお人です。だからといってお気に入りキャラは杏子というわけでもないですけどね。個人的にあまり理解できない部分もありましたから。(そのことは↓下のネタバレで書きます。)ただ個別ルートあればプレイしてみたかったかなと。
ストーリーに関してもう少し深い感想。完全ネタバレなので注意!
攻略対象は紅紗・雪花・紫苑・向日葵の4人。紅紗がメインで彼女以外はサブ的扱いです。
ではネタバレ感想をば。というか気になるところ。
紅紗(メイン)ルートですが、ラストの展開が微妙です。特に紅紗と対立している杏子率いる花園会。
花宮という土地は守られた場所。そのおかげで生徒も桜森家も幸せになれた。繁栄してこれた。桜が年中咲いている理由もそのせい。
でも実はその裏には1人の女性・サクラの犠牲があった。
(サクラ自身は『犠牲』になったと思ってるわけではないですが)
紅紗は花宮を守っているその封印を解きたい。そして犠牲になったサクラを救いたいと考えてる。
それに対し杏子は、封印が解かれると平和じゃなくなる、生徒が不幸になる。学院は守らないといけない。として反発してくる。杏子だけでなく、花園会の面々やいろいろ。
ここです。ここの動機がよくわからない。
犠牲の上に成り立った幸せ、桜森の繁栄は許せないという紅紗。これは理解できます。犠牲になったサクラは花宮からずっと出られず(千年前から)、また紅紗は彼女のそばにずっといたので、桜森家を恨んでさえいます。
それに対する杏子。
杏子は封印を解くと花宮の生徒が不幸になると。
ここが曖昧過ぎです。
一番の疑問は封印が解けることで生徒が不幸になる理由がわからない。根拠が乏しいのです。杏子に味方するキャラも同じ。確かに封印を解かなければ現状維持はできるでしょう。では解いてしまえば不幸になるか?といえばまったくわからない。花宮という土地は守られた場所ですが守られなくなったら厄災でも降り注ぐのかな?他の土地と同じように普通の土地になるだけじゃないかい。
例えば過去に失敗した。封印を解いて大変なことになった。こう言われれば説得力があって、杏子のことも理解できるんですけどね。
前世、というか過去(千年前)のことはちょっと違いますし、杏子もその記憶で動いてるわけでもなさそうです。
長々と書いていますがこれでも杏子はまさかのサブキャラですから。それと封印されているサクラも個別ないですから。上でも書いていますが本当に設定だけみれば杏子とサクラは十分メインになれます。もう裏のメインヒロインたちです。そういう意味ではメインの紅紗の存在がファンタジー過ぎ。
メインヒロインにサクラ、彼女に対するライバル的ヒロインに杏子。
こっちのほうがしっくりくるかもです。
以上。ネタバレ感想でした。
いちおう花鳥風月というファンディスクが出てたりします。プレイしていないのでここで疑問が解消されてるかもしれません。
ちなみにお気に入りキャラはブラコン姉・雪花。ラストのオチというかひっくり返す設定がなんとも気にくわないですがキャラ自体はいい。
あとはサブの紅葉。いい娘です。
紅紗は言動に慣れるとかわいですが、始めは受け付けなかったです。ただルートに入るとなんともかわいらしく、えっちシーンはけっこう破壊力があります。普段が普段なので。
過去とか抜きに日常はほのぼのでおもしろさがあるゲーム。
全体的にキャラクターが変わっている(性格的に)ので会話が楽しいです。
ぜひプレイしてみてくださいな( ´Д`)y━・~~
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