HOTOTOGISU‐滅せぬもののあるべきか‐
☆ストーリー
2年ぶりに出所した俺を、我が有能なる片腕はそんな面白くもない言葉で出迎えた。
「フン――相変わらずで何よりだ」
肩を竦めて答えつつも車に乗り込む。
元総理大臣である親父が他界してから、俺の人生は一変した。
実父殺害の容疑で逮捕され、挙句まったく身に覚えのない罪を次から次へと被せられ、
気づけば雪だるま式に罪状が増えていた。
何回死刑になれば償えるのかもわからないほどだ。
身に覚えのある罪はいくらでもあるが、発覚したものなど一つもない。
――つまり、濡れ衣である。
ちなみに当然ながら、俺は親父を殺していない。
すべては現総理大臣・高井田幸造率いる『民権党』の陰謀である。
こうして無事釈放されたのは、我が有能なる片腕の働きのおかげというわけだ。
もっとも、無条件で自由というわけでもない。
当面の間は高井田の息のかかった当局の捜査員の監視下におかれ、
親父の地盤を引き継いで政界へ進出したり、
取引内容を暴露したりしないよう約束させられている。
妹を実質人質に取ってまでという念の入りようである。
元総理大臣の息子である俺に許された生き方は、
資産を食い潰しながらの細々とした生活だった。
無論、そんな退屈で窮屈な人生にこの身を捧げるつもりはない。
何よりこのまま連中の好きにさせていたら、
ただでさえ利権と汚職に塗れて傾いているこの国は、
知らない間に隣国のエサと成り果てるだろう。
俺は親父とは、決して良好な間柄ではなかった。
だが、その愛国心と鉄のような信念だけは少なからず尊敬していた。
親父のためなどとは言わないが
――俺とてこのまま連中の好きにさせておくのは面白くない。ここからは、俺のターンだ――。
「まずは何から手をつけますか?」
「そうだな――まずは、死ぬところから始めようか」
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オープニング(OP)デモ動画
☆ちょこっとひとこと
正直ストーリーだけで惹かれる。まさに現代の日本を表してます。
つるみくはキツイ凌辱ゲーのイメージあるけれど本作はちょっとマシかな(´・ω・`)_y─┛~~
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