シンソウノイズ 受信探偵の事件簿
内容紹介
学園もの&ミステリー好きのアナタにぴったりです♪この機会を逃す手はない!さぁ、急いで予約しちゃおうっ!━━・‥…━━・‥…━━・‥…━━・‥…━━・‥…大都会近郊のベッドタウンである静乃宮(しずのみや)。都市側はそれなりに拓けており都会的なランドマークが多く、海側には豊かな自然が残っている。この町の中央にある「静乃宮学園」では、スポーツ系の部員たちは近隣の大公園をランニングに使い、帰宅部の面々は都会方面に繰り出して年齢相応の遊びを楽しむ、そんな放課後を送っている。今年の春「静乃宮学園」に入学した橘一真(たちばな・かずま)は、他人の心象を受信する能力を持っていた。他人の心が分かるといえば便利そうだが、「実際はどの意識が誰のものかわからない」「対象が複数いると入り混じって受信する」という中途半端なもの。生まれながらの能力ではあるが、完全に制御できるものではなく、否応なしになだれこんでくる人々の意志に振り回されることもしばしば。それでも日々制御する訓練を重ねつつ、なんとか人並みの学園生活を送っている。「静乃宮学園」では、1年を通じて様々な行事を共にこなしていくグループ「行動班」を組む教育方針をとっている。「気持ちのいいメンバーと楽しい1年を過ごしたい」という生徒たちの思いをよそに、メンバーは無慈悲にもくじ引きで決まる。人付き合いの苦手な一真の元に集まったのは個性の塊の様なメンバーだった。無口でクールな雪本さくら天然でポケポケしている桃園萌花快活で運動神経抜群の風間夏希自称霊感少女の黒月沙彩演劇部に所属する美女大鳥百合子運動はできるが頭が弱い北上陽一モテる事しか考えていない高永瞬太8人はまとまることもなく、ただ同じ「行動班」であるという事で最小限の付き合いをしつつも行動を共にする。そんな中、女子更衣室からの盗難事件が発生する。これは、後に「受信探偵」と称される様になる、橘一真のはじまりの事件であった…。