手籠めにされる九人の堕女
内容紹介
主人公・久条雅人(くじょう まさと)は一人暮らしの大学生。とある村の名家・久条家に双子の弟として誕生したのだが、村人からの「男の双子は不吉」という進言と、そんな迷信を信じる身内により、母親と共に村を追い出され苦しい生活を送っていた。どうにか大学へ入学したころに母親は亡くなってしまったのだが、墓も建てられずに悔しい思いをしていた。そんな、母の死からしばらく経った頃、村の権力者となった兄から「墓を建てる金を出してやるから頼みを聞いてくれ」という連絡を受ける。背に腹は代えられず村へ戻った雅人だが、当の兄はおらず、由乃(よしの)と名乗る女中の出迎えを受ける。聞くと、兄は財閥出身の許嫁との縁談の準備の最中なのだが、海外での大きな商談があるので、雅人に影武者になって縁談を進めてほしいのだという。貧しい生活をしていた自分に比べ、裕福な生活をしておきながら更なる富を手に入れようとする兄……。境遇の違いや兄の貪欲さ・傲慢さに腹を立て、断ろうとする雅人だったが、それを止めたのは由乃だった。彼女は久条家と村に恨みがあり、同じ敵を持つ雅人に復讐を持ちかけてきたのだ。由乃が持ちかけた復讐の内容は、兄になりすまして村の娘たちを好き放題に辱めることにより、許嫁との縁談を破談にし、さらに全ての罪を被せて兄の今後の人生をめちゃくちゃにするというもの。その話を聞いた雅人は、これまで押さえつけてきた感情が溢れ出すのを感じた。こうして、長年虐げられてきた久条家への復讐を果たすため、雅人の蹂躙劇が幕を開ける――。