すきま桜とうその都会
内容紹介
「すきまざくらを抜けると、そこはうそつき達の都会でした。」今はもう冬だと言うのに──無機質な都会の谷間から、それは伸びていて──オフィスビルの谷間から、桜の枝が伸びていた。完成したばかりのスカイツリーを見上げられるオフィスビルの合間の路地。そんなすきま桜の向こう側に、その都会はあった。『うそつき』しか入ることが出来ない、『桜之』と呼ばれる都会。高いビル郡を国境とした幻想的な都会に、主人公である優真と妹の咲良が迷い込んで来るところから物語は始まる。それまでの冬の都会は一変して春の町並みに。桜の花が覆う空と、そこから差し込むピンク色の兆しと。まるで、うそみたいな光景だった。その都会にある桜乃学園の寮長を務めているという音々の誘いで、桜乃寮に住まうことになる2人。そこで出会う寮に住まう女の子たち。そして始まる学園生活。そんな桜乃での生活の中、『うそを本当にする』という不思議な女の子の噂話を聞いた優真は、あるうそを本当にするため、寮の女の子たちと桜乃を探索することになる。──お姫様気取りの妹、咲良。──記憶喪失の幼馴染み、花珠。──ハイテンションなお馬鹿娘、ちょこ。──不思議な和服少女、鈴。それは優しいうその、物語。