FORTUNE ARTERIAL
内容紹介
世の中にいい冗談と悪い冗談があるなら100パーセント悪い冗談だと思う。転校先の学院。隣のクラスに吸血鬼がいた。だいたいね、人の首から血を吸うなんて今時エレガントじゃないの──常識でしょ? みたいな表情で、今日も彼女は言うだろう。知り合ってからというもの、すべてが彼女のペース。俺が求めていた生活は、もっとこう……なんてぼやいてみても後の祭り。平穏無事な学院生活は、すでに消えてしまった。それでも、なぜか胸が高鳴ってしまうのは。こんな毎日は、修智館学院以外のどこにもないと心のどこかで確信できているからかもしれない。