紅蓮華

登場ヒロイン

くおん
神社の要石に封じられていた妖怪。
過去には人を食っていた鬼として坂井町の伝承に残っており、涼士を含め都合が悪くなったら殺して食う存在と思っている節がある。
妖の存在でありながら異界を封じることを生業にしているが理由は不明。
知能はあるが気まぐれで好奇心旺盛。
人を殺すのも食うのも特に好きではないが嫌悪を持っているわけでもなく、文字通りどうでもいいと思っている。
人の常識を遥かに超えた身体能力に伸縮自在の爪と炎を使うが、大部分の能力を異界ごと要石に封じられてしまったため、封印から解き放たれた直後はほとんど力を持っていない。
涼士が持つ核には自分の命とも呼べる力が詰まっているため、奇妙な繋がりを持つことになる。
現代文明は見るのも初めてで、新しい物を見つけては興味深くあれこれ聞いてくる面もある。
永月 文香 （ながつき ふみか）
涼士の幼なじみでクラスメイト。
子供の頃に引っ越してきた涼士と知り合い、ある事件が起きるまではいつも一緒に遊ぶ一番の親友だった。
それ以後は単なるクラスメイト程度に疎遠になってしまっていたが、事件に関わるようになり涼士と再び距離を縮めていく。
食生活に乏しい遠上家にとって頭の上がらない存在。
相原 沙織 （あいはら さおり）
涼士たちの通う学園の学生会長。
心理学と天体観測を趣味にしており、学園唯一の天文部員。
神社を天体観測のスポットにしており、その縁で涼士と知り合い、今では互いに話し掛ける仲になっている。
事件に巻き込まれる形になり、事態の収束を図る涼士たちに協力をする。
沈着冷静で頭脳明晰を絵に描いたような人物だが、全ての事柄を客観視して一歩引いている面がある。
人間の心の歪みや傷が現実世界に露呈する異界化事件は、彼女にとって興味深くもあり畏れでもある。
エウスリーゼ
くおんと敵対している少女。
何を目的にしているのか不明だが、異界化を収束させようとする涼士たちと目的が異なる様子。
くおんが他者の生死に興味が無いのと反対に、巻き込まないよう無関係の人間を遠ざける節があるが、それが目的のためか性格によるものかは不明。
目見麗しい女の子だが過去にくおんと戦ったことがあり、推定年齢は数百歳を超える。
現代社会にまぎれて暮しているため、生活に関わりのある物は一通り使えるが、基本的には苦手。