少女魔法学リトルウィッチロマネスク editio perfecta
ストーリー
主人公・ドミノは9人目の大魔法使いとなりました。
しかし、グリモワで暮らす他の大魔法使いたちは魔法を学問ではなく、出世するための道具としてしか見ていません。
ドミノはそんな彼らのあり方に嫌気がして、ひとり帝都を離れ、辺境にある1000年以上昔から建つと言われる「黒の塔」に住むことを決意します。
しかし他の大魔法使いたちが、そんな勝手を許すはずもありません。
彼らはそれを許す条件として、ひとつの課題を持ちかけてきました。
“3年間で、一人前の魔法使いを育てること”
通常魔法使いになるには、何十年もの修行が必要です。
しかも彼が育てることになった二人――アリア・ヴァンクリフとカヤ・シャビエは、魔法院でももてあましていた、一癖も二癖もある女の子たち。
「ムチャクチャだ・・・・・・」
果たしてドミノは、この難題をクリアすることが出来るのでしょうか・・・・・・?
登場ヒロイン
アリア・ヴァンクリフ (CV:野神奈々)
主人公の弟子。
北の大貴族ヴァンクリフ公の次女。兄二人と姉が一人いる。
親が勝手に婚約相手を決めてしまったことに腹を立てて家出をし、勝手に魔法院に入った。
魔女エルモアの血を受け継ぐため魔法の才能はあるはずだが、なかなか魔法の修行はうまくいかないようだ。
ちょっと勝気で自信家。おまけに無鉄砲。でも、根は素直で努力する性格。
好きなものは甘いお菓子とかわいい洋服&着替え。ただし、家事は下手。
多少自意識過剰で、他人と自分を比べて凹むところがある。
カヤ・シャビエ (CV:西田こむぎ)
主人公の弟子。
閉鎖的な少数民族ロシタリ出身。
純血を重んじる一族の中で、混血児だったために村を追われることに。
母親と死別し、自身も衰弱していたところを魔法院の関係者に発見される。
魔法院に迎えられて、ロシタリ語の辞書の編纂に携わるが、
多くの人間に囲まれた活動や、都会的な魔法院での生活にはなじめないようだ。
質素で素朴、そして真面目な女の子。小さなことに感動できる感受性の豊かさを持つ。
好きなことは昼寝、お話、あとはお風呂に入ること。
フィアンナ・メロワ (CV:中家志穂)
央国現皇帝の一人娘。「花のフィアンナ姫」と呼ばれ、慕われている。
華やかな容姿と人に警戒心を抱かせない独特の雰囲気を持つ。
芸術に深い理解を示し、国の文化芸術の発展に尽力している。
他人の悪意を感じ取れないのか、何事も好意的に受け取ってしまう。
皇女ゆえ、一般人とは考え方や感じ方がかなり違っている。
ティエ (CV:佐々留美子)
フィアンナ姫お付きのメイド。
ねこ耳、ねこしっぽを持ち、女性しかいないというシャオ族の娘。
種族全体が完全に奴隷となってしまっており、非常に社会的立場が弱い。
耳は頭の上の2つのみ。ぴくぴく動く。
特技はお茶を淹れること。皇帝のハーレムに献上される奴隷だったが、
フィアンナ姫の目にとまり、そのままお付きのメイドに。
メレット (CV:本山美奈)
元ドミノの冒険者仲間。
面倒見はいい。人当たりもよい。嘘をつく癖あり。
物事は大げさに話す。挙句、ご丁寧にもその嘘を維持するために一緒に行動までしてくれる。
自分で穴を掘ってそこに埋まりに行く困った変わり者のエルフ。
オルガ・クローゼ (CV:和葉)
幼い頃から“癒し”の奇蹟が使えたため、法王庁から“聖女”の称号を授けられている。
聖女は世界に何人もいない存在で、かつ癒しの奇跡が行えるのはこのオルガのみである。
ゆえに法王庁の多大な信頼を受け、また民衆から慕われている。
しかし彼女自身はその力や立場に奢ることなく、質素で、素朴で、優しさを持つ。やや天然。
何かあるたびにお祈りを欠かさない。
動物を育てる才能もあるらしい。
オリヴィア (CV:白井綾乃)
異色の女性剣闘士として、奴隷出身ながら圧倒的人気を誇り、自由を勝ち得た。
「魔嬢オリヴィア」は剣闘士時代のニックネーム。
6匹の猟犬を自在に操り、無敗の伝説を残した。
現在は賞金稼ぎを生業にしている。
マリエラ・グランバック (CV:桜川未央)
有名な建築家。
美しい建築物が好きでたまらない。
衣食住全てにこだわりを持つ。
妥協を許さない完璧主義者。
黒の塔の建築物としての素晴らしさに惚れて、そのまま住み込んでしまう。
塔の増築、改装をしてくれる。
セファ (CV:東かりん)
かつて黒の塔で召還された天使。
天使の中では最下層に位置するが、それでも膨大な魔力を持っている。
自分で考えるということをしないため、誰の言うことでもすぐに聞いてしまう。
それだけに、非常にはた迷惑な存在。
自分の霊殻から布や剣を作り出すことが出来る。
コンスタンティーヌ (CV:金田まひる)
人間界に住む元妖精王。人間の男性と交わってしまったため、妖精界に帰れなくなってしまった。
超強力な魔法の道具を生み出す能力がある。性格滅茶苦茶。王冠コレクター。
波乱万丈の人生こそ人間の幸せと思い込んでいる。歴史に干渉しまくり。
異常に忘れっぽく、話が通じない。空気を読まないタイプ。
サンプル画像
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少女魔法学リトルウィッチロマネスク editio perfecta – PV動画
La tour de noir
タイトル画面で流れる音楽。ゲームの雰囲気がよくわかる大好きな曲。
感想(ネタバレがあるかもです!)
☆評価 (99/100点)
※当初のレビューは無印の「少女魔法学リトルウィッチロマネスク」でしたが
少女魔法学リトルウィッチロマネスク editio perfecta もプレイしたので
いっしょにそっちのレビューもしてます。
絵・CG
リトルウィッチ、大槍葦人(NOCCHI)さんならではの絵。好きな人にはたまらないです。エロさはあまりないのにキャラや構図がとてもいい。
でも一番好きなのは背景というより風景。ノスタルジーな気分になります。
エッチについて
淡いタッチなのでエロさはあまり感じられず、実際数も少ないです。そこまで濃密でもないですし。
メインヒロイン2人は基本1回。他キャラも同じ。
ちなみ「editio perfecta」はオマケシナリオがあり、登場キャラとは全員エッチできます。セファやロゼッタ、コンスタンティーヌやら。
それプラス新たに書き下ろされたハーレムも。大団円って感じがいい。
ストーリー、全体的な感想
まず初めに・・・・・・本作は初回版(2005年に発売)と後に発売された完全版『editio perfecta』(2008年に発売)があります。
レビューはその両方を書いていて、前半のレビューは初回版、後半は完全版です。
ちなみに評価の高さからもわかるかもしれませんがどちらもパッケージ版を所持しています。調べていないのでパッケージ版はもう手に入れにくいかもですね。
なのでただゲームをプレイしたいのならダウンロード版の『editio perfecta』をオススメします。ショートストーリーもハーレムも入っていますし。
では感想です。その前にシステムの説明。
ゲーム内容の説明
プレイヤーは3年間で2人の少女を育てなくてはいけません。
厳密に言えば1年×3。1年の最後に試験があり、そこをクリアしないといけないので。流れ的にはレッスン→ラーニング(魔法覚える)→クエスト。これの繰り返しです。
ちょっと詳しい説明をすると、
レッスン
ダイス(サイコロ)を使います。アリア、カヤがそれぞれ3つのダイスをふり、出た目によってスピリットの欠片を集めていく。
ちなみにダイスの面には数字ではなく模様が描かれています。その模様に対応したスピリットの欠片が溜まっていくわけです。
例えば「知識」の模様が出たら、「知識」のスピリットが1つ溜まる。1人につきダイスは3つあるので3つとも「知識」の模様なら一気にスピリットが3つ溜まる。
※「知識」などのスピリットは全部で5種類あります。
このようにダイスをふる→スピリット獲得、の流れを6回(6日間)します。たいして時間かかりません。ぱぱっといきます。ですが、魔法が出てくると少し変わってきます。
このシステムの醍醐味、魔法とダイスキックです。
スピリットを溜めると魔法を覚えることができます。もちろんクエストでも必要ですが、このレッスンパートでも重要です。
さきほど書いたダイスの目。その組み合わせによって覚えている魔法が発動します。
ダイスは1人に3つあるのでその目の組み合わせってことです。魔法を使うことによってダイスを増やしたり、発生させるスピリットを増やしたりできる。
けど唱えたい魔法が出るわけじゃない。なんせダイスをふった目で発動するのですから。なかなか望みの目が出ないわけで・・・・・・
そこで使うのがダイスキック。
これはふったダイスをマウスでクリックすることにより、ダイスをジャンプさせ、出目を変えてしまおうというシステムです。牛乳キャップをぽこっとひっくり返すような感じ。
これでほぼ自由に出目を変えられるわけですが、もちろんペナルティーもあります。ダイスキックをしすぎると、そのレッスンで集めたスピリットが少しずつ減っていくのです。といってもそこまで気にする必要ないですけどね。特に一日目はスピリットを獲得していない状況ですからやり放題ですし。
ラーニング
レッスンで獲得したスピリットを消費して魔法を覚えます。
出発点があり、隣り合う魔法しか覚えられないようになっています。いきなり強い魔法は覚えられないってことです。FFⅩのスフィア版みたいなイメージで。
クエスト
いろいろな条件によって発生するクエスト。盗賊退治とか部屋作るとか。期限が設定されていてそれまでにクリアしないといけない。
クリアするにはクエストに応じた魔法を習得しないといけず、1周目はかなり困難です。
ただあくまでクエストというだけでほぼイベントです。魔法さえ覚えていればそれでクエスト終了。選択肢やなんやらはありません。読むだけ。
ですがクエストをクリアしないと教え子2人のスピリット所有量が増えないのでクリアしなきゃいけません。ヒロインのキーイベントもあり、それをクリアしていくことでエンディングにいけたりします。
なんともわかりづらい説明ですけどとりあえずここまで。
ここから感想(初回版)2009/8/8
ゲームシステムをグダグダ書いてますが、書いてある以上にシンプルです。わかりやすくてそれなりにハマります。
ただ途中から作業ゲーになってしまいますが、それ以上にところどころにあるイベントがよかった。
1週間の始まりと終わりに何かしらイベントがあります。その数も膨大です。そのイベントを見てるだけで和んでしまう、それぐらい雰囲気のあるゲームなのです。ただイベントの多さがコンプリートを難しくしている要因でもあるんですが・・・・・・コンプリートとしたい人には苦痛でしょう。
さらにマイナス点を挙げると・・・・・・
シナリオをツギハギ感。これはシステム上仕方ないことですが、クエストなど自分で選ぶシステムなので少し飛び飛びなイメージがあるわけで。段階的にうまく選んでいかないと変な感じになる。
それとエンドの駆け足。
いきなり始まって、頑張って盛り上げようとして、でも盛り上がらずに終わる。
伏線のあるキャラもいますけどやっぱり駆け足。恋愛面もよくわからない。なぜ好きになったのか・・・・・・
場合によってはそれぞれのキャラのエンドイベントが同時に出てきて、
例えばアリマのエンドイベントを選べばアリア好き、
カヤのエンドイベントを選べばカヤ好き、
オリヴィアのエンドイベントを選べばオリヴィア好き・・・・・・etc
なんとも主人公がフラフラしてる感じがしてエンドが薄くみえます。エンディングの方法はもっと考えて欲しかった、というか収束させてほしかった。
それと主人公。もっと活躍してもよかった。9人しかいない大魔法使いなのに活躍の場はほぼなし。すごい魔法とか見せてほしかった。むしろ教え子のほうが頑張ってる。ただいい先生。学校にいたらなんとなく好かれそうです。
お気に入りキャラはというかもう全員。それぞれがほんとよかった。
教え子のアリア、カヤも年頃の娘って感じで微笑ましい。
アリアは日常イベントがよかったし、カヤはエンドイベントが一番まともです。若干わかりづらいですが。
ラストのオルガのデレ具合もかわいいですし、意外とオリヴィアもよかったです。オリヴィアは普段アレですけどエンドは純情純愛。髪を下ろした彼女にぐっときます。
そしてセファ。エッチやらなんやらがないサブですけど純粋さと喋り方がたまんない。「ますたぁ」が好き。
最後にちょこっと攻略
キャラのエンドイベントを見るだけなら2周すれば十分です。1周じゃちと厳しいので。エンディングはたくさんあるんですけどそれは飛ばして)
1周目はできるだけ魔法を覚える。で、ちょくちょくクエストもこなす。全部じゃなくていい。一番始めはとりあえず「火炎」の魔法をアリアとカヤに。
ダイスの一投目でダイスキックを使い「火炎」の魔法を。これだけでスピリットの量変わります。あとは「花火」。火炎と花火、1回ずつ使うだけでオール100ぐらいいけるでしょう。もちろん何回も「花火」ができればもっとたまります。他の魔法も併用して。
後半、2周目は最上級(古代?)の魔法を使って。アリアなら「加速」「鈍足」、「時間逆行(合ってるかな?)」、あとは「魔法複製」。カヤなら「蘇生」「流星」。あと名前忘れた。
参考にならないかもしれませんが、この魔法を使えばオール7000~8000くらいまでスピリットがたまります。他の魔法も併用すればもっといくでしょう。攻略サイト様などで調べてみてください。
長々となりましたが、ゲーム性やシナリオ、キャラクターのバランスがよく、なによりもその雰囲気がたまらない作品。素晴らしい。
感想(editio perfecta版)2010/10
1年ぶりにプレイしましたがいやぁ素晴らしい!
ボイスがあるだけで雰囲気もぐっとよくなった。ただ主人公の声はいらなかったかな。入れる理由が正直よくわからない。もちろん主人公の声だけをなくすこともできるので問題はないですけど。
プレイしてまず思ったのはメインヒロインがカヤなのかなってこと。アリアとカヤが一応メインですがエンディングは明らかにカヤが上だと思う。ちょっとアリアはあっさりしすぎです。
個人的エンドのランク付けは
カヤ>オリヴィア=オルガ>アリア>フィアンナ=マリエラ>メレット
って感じです。
アリアはもっと感動させるとかエピローグをつくるとかやってあげないと。カヤは歌も流れていて塔の住人も交えた感動エンドなのにね。やっぱりラストはわかりづらいけれど。
ちなみにオマケは4つ。
1つはロゼッタエンド。
オルガのそばにいる聖騎士。コンスたんとの情事もあって少しコメディ感漂う。
でも楽しめた。アリア、カヤ、オルガの活躍もあり、主人公も魔法使う。ロゼッタが思っていた以上にかわいかった。
2つ目は若かりし日(冒険者時代)の主人公とメレット。
エルモアとの初めての出会いが描かれてる。主人公とメレットの関係がどーこーの物語ですが、本編とそこまで変わらないような気もする。
3つ目はセファ。本編のイベントでありそうな感じ。
戦いの『道具』として使役してきたセファ。そんな彼女に『心』が芽生えてきて・・・・・・
なんて書くと恋愛面を思い浮かべるかもしれないですが、子どもの成長というほのぼのしたものです。ただ思いのほかよかったのも事実。歌も綺麗。
もちろんエッチもありあり。あと主人公が時間逆行の魔法を使えることに驚き。
4つ目はハーレム。本編の何年後かの話。
しかも全員とエッチしている設定。ストーリーは完全にエロエロで盛り上がりに欠けますが最後の一枚絵が素晴らしい。
これこそ大団円。だからこそ一番最後にプレイしてほしい。
今回新たに「editio perfecta版」をプレイしましたが、個人的には名作の部類にはいる。
作業的な部分もあるけれどこのゲームシステムはよくできています。コンシューマではだめ。PCだからこその良さです。
さらにキャラ、イベントが秀逸。山場があるわけではないですが、そのほのぼのした雰囲気がたまらない。ドラマCDがあるなら聴きたくなるくらいです。
そして忘れてならないのが音楽。
特にゲームを起動してからタイトルに流れるその音楽に毎回心躍らされます。本編での音楽も、カヤ、セファの歌も、雰囲気を損なわない素晴らしい出来。
プレイするなら絶対に少女魔法学リトルウィッチロマネスク editio perfectaを。トゥピがかわいいから!
最後に
ダウンロード版が発売されたので多くの人が遊ぶことになると思います。
本作はそれこそ作業的で人を選ぶ部分もあるのですが、個人的には満点クラスの評価です。ゲーム性、キャラはもちろん雰囲気も音楽もツボにはまりましたし、何より1年に1回は無性にプレイしたくなる作品なのです。
何度もプレイしたくなる作品はアリスソフトのランスシリーズやソフトハウスキャラもそうですがやっぱりいい作品。それこそDQ、FFもです。
先の展開が気になる!って作品ではなく、自由度もあるわけではないですがぜひリトルウィッチロマネスクの雰囲気を体験してください。穏やかーな気持ちになれるので。
ぜひプレイしてみてくださいな( ´Д`)y━・~~
サンプル画像 大
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