【リアルな感情描写】双天†恋姫 ‐至源の王‐

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キャラクター 劉邦（りゅうほう）/ 真名：桜香（おうか） 自称・赤龍の乙女。 よいモノを食べ、よいものを着て、贅沢をしたい……そして誰よりも自由でいたいという俗っぽい理由で「大陸の王」を目指す元気娘。 締め付けの強い役人の立場を放棄して山賊の頭領に身をやつしていたところ、天から落ちてきた司馬遷と出会い、世のため人のため自分のために立ち上がる。 「王になる」というその一念のみで誰もが恐怖する項羽と対等に接し、義姉妹の契りすら結んでいる。 武芸も知略も人並みだが、全てを丸っと飲み込む胆力と人柄に惹かれて多くの将がその元に集まり、正体を隠した司馬遷すらも受け入れて仲間とする。 「わたしは赤龍の乙女！ この大陸の『王』になるわ！」 項羽（こうう）/ 真名：愛莉（あいり） 敵には一切の容赦がない楚の凶王。 戦場においては最前線で敵を切り伏せ、その狂乱は自軍全てを巻き込み敵軍を畏怖させる。 並び立つものがいないために「項羽かそれ以外か」で物事を判断してしまうが、 唯一対等に立とうとしてくる劉邦は好いている。 司馬遷の事は劉邦の付属物程度にしか見ていなかったが、強い使命感を感じ取り、 恐れながらも自分に意見してくるその姿勢を好ましく感じるようになる。 「天の華へ至るのは、この項羽だ」 樊會（はんかい）/ 真名：凛風（りんふぁ） 劉邦軍の切り込み隊長。甘やかしお姉さん。 劉邦の幼馴染で妹分。敗戦続きでも笑っていられる劉邦軍と、みんなを笑顔にする劉邦が好き。 個人の武勇では項羽に準ずる程の強さを誇り、弱軍の劉邦軍を一人で支え続けた。 劉邦に近づく怪しい人物として司馬遷のことを当初警戒するも、 信頼して真名を預けて以降は徐々に甘やかしはじめ、とにかく過保護に接するようになる。 「私も、姉さんを守るにはもっともっと強くならないとね」 張良（ちょうりょう）/ 真名：雪（しゅえ） 劉邦軍の軍師となる天才少女。 亡国の仇を討つために始皇帝暗殺を企てるが失敗。隠れ潜んでいたところを司馬遷に助けられ、以降は劉邦に仕えることになる。 劉邦に王の器を見出し忠誠を捧げるが、それとは別に司馬遷には復讐を終えた後ならばその身全てを捧げても良いと思う程の献身ぶりで慕う。 司馬遷を兄様（あにさま）と慕う子犬系軍師。 「劉邦様が秦を倒そうとする限り、私の才で進むべき道を切り開いてみせます」 韓信（かんしん）/ 真名：綺羅（きら） 劉邦軍最強の大将軍。『国士無双』と呼ばれる戦の天才。 項羽軍に在籍していたが、しがない一兵卒でありながら大言壮語を吐き、周囲から孤立していた。 司馬遷の猛プッシュがあって項羽軍よりスカウトされ、劉邦軍の大将軍へといきなり抜擢される。 それまで自分の腕に対する自信は持ちながらも一切評価されることが無かったせいで、 ちょっと認められただけでも過剰に舞い上がってしまう。 感情と承認欲求のジェットコースター。 「もうちょっと認めてよ……うう。でも、あたしの力が足りないのが……」 虞姫（ぐき）/ 真名：彗（ふぇい） 覇王のメイド。愛衣道（めいどう）＝愛を衣に主の道を作るものとして、何かと孤立しがちな項羽と周囲の溝を埋める調整係でもある。項羽軍の癒し。 しかしその裏の姿は項羽軍の不穏分子を粛清して回る暗殺者でもある。 職業柄情報収集の手腕には誰よりも長けており、司馬遷とは互いの目的のために秘密の協力関係を築いてゆく。 癒しから愚痴の共有まで一切を任せるパートナー的信頼感。 「お目覚めですか、愛莉様。軽くお食事を？ それとも鎧甲でも？ それともわ・た・し？」 范増（はんぞう）/ 真名：水明（すいめい） 項羽軍の軍師。陰湿でコミュ障なのに強気な皮肉屋。笑顔がニチャっとしている。 あまり尊敬したくない軍師だが、策略・謀略・鬼略まで何でも飛び出す頭脳には誰も逆らえず、項羽ですら亜妹（あふ）と呼んで家族扱いして一定の尊敬を示している。 人から認められることが稀なので項羽には最大の忠誠を誓っている。 司馬遷のことは劉邦軍における虚飾の偶像程度にしか考えていなかったが、とある事件から最大の恩義を示すようになり、同じく献身的な張良とは何かと敵対心を抱くようになる。 「ボクに大きな声出せなんて……無理言われた。陽の者は死ねばいいのに」 英布（えいふ）/ 真名：魅音（みおん） 項羽軍一の武闘派。 姉御肌な一面があり、部下からも慕われるが酒癖は悪い。 劉邦・項羽同様に王になることを夢見ていたが、凶王である項羽を見て心が折れてしまっている。 そのため、酒が過剰に入ると自分の限界を知ってしまったという愚痴をひたすら垂れ流す面倒な●っ払いが出来上がる。 頼れる部分とダメな部分が最もはっきりしている、ほおっておけないけど相手をするには面倒な姉御。 「アタシはいずれ王になる女だ。 常人に出来ることならなんだってやってみせるさ」 彭越（ほうえつ）/ 真名：揺光（ようこう） 一軍にも匹敵する巨大な盗賊団を従える、項羽の食客。世渡り上手。 知的な言葉と穏やかな佇まいに惑わされそうになるが、 盗賊団の長としての暴力性を隠している。 項羽と劉邦が対立してからは中立となり、 敗戦の目立つ劉邦を手助けすることで両軍のバランスを保ち、裏で自軍の戦力を強化している。 「常にそこにあり、森羅万象そのものとして君臨する。――それが『王』というものでしょう？」 難民の少女/ 真名：南斗（みなと） 秦が完全に滅亡する際、司馬遷によって咸陽で保護された少女。 少女らしい活発さと悪戯心を多分に持った小悪魔的な言動が目立つが、時折厭世感が見え隠れする。 「お兄ちゃん、天の標らしいもん。まるで世界の外から来たみたい」 幽鬼（ゆうき） 大陸が乱れ、戦禍が拡大するにつれ人々が戦場で目にするようになった亡霊。 敵味方なく生者に仇なし、凶刃を振るい霧のように消えていく。 司馬遷（しばせん）/ 真名：匠（たくみ） 仙境にて、師・太乙真人の元で学ぶ外史管理人見習い。 ある日「破滅の未来」のビジョンを見てしまい、病床の師匠の代わりに外史を救うため下界へと降りる。 正体を隠した上で劉邦軍に赤龍を導く『天の標（てんのしるべ）』として迎え入れられることになり、 最初は管理人の役目のためにヒロインたちと接するが、 交流を重ねるうちに「大切な人たちを破滅から救う」ために歴史を正す決意をする。 繊細だが、いざ動くことを決心したら行動が早い。また、世話焼きで余計なことを背負い込みやすい苦労人。 「俺はその先の……皆が笑える未来が欲しい」