LOVESICK PUPPIES-僕らは恋するために生まれてきた- 　(COSMIC CUTE)

相談室――
それは別名『苦情係』『なんでも屋』なんて言われるほど、学園内外の様々なトラブルが持ち込まれるやっかいな所だった。
『あいつはハズレを引いた』皆がそう哀れむほど。
だが、元来から世話焼きである彼とって、色々な人たちの相談に乗る日々はそう苦痛でもなかった。

――そんなある日、虎太郎はひとりの少女と出会う。
『退学一歩手前の校則違反を犯したひねくれ者』
――空小路織衣、である。
そんな彼女の教育係に任命され戸惑う虎太郎。
性格にすこし難はあるものの、仕事にはひたむきな彼女をみて虎太郎は感心する。
そんなある日、彼女は主人公の家がアパートであることを知り、自分を住ませて欲しいと強くお願いしてくる。
断ろうとする虎太郎だったが、彼女の強引さと、その裏にある事情を知り結局OKすることに。
こうして、2人の奇妙な同居が始まる。
お互い不慣れながらも、なんとか共同生活をこなしていこうとした。

――そんな最中、問題が起きた。
叔父が経営している、このアパートの取り壊しの話が持ち上がったのだ。
当然、ふたりは動揺した――
虎太郎は思い出の家を失うことに。
織衣は自分の人生をやりなおすための家を失うことに。
だが、嘆き悲しんでいるいる時間はなかった。
事態は二転三転し、逆に住人が増えることになってしまう。
ちょっと内気で、だけど頑固なワケアリ少女の柴咲まるな。
今売り出し中の人気声優でちょっぴりオタクなソーニャ。
そこに、クラスメイトで武道一直線の姫里勇と、気心の知れた幼なじみの保科有希も加わり、アパートは更に賑やかさを増していく。

こうして、虎太郎達は家族としてお互いの絆を深めていく。
終わりの時が決まった、時間限定の家族として･･････

登場ヒロイン

空小路 織衣 （からこうじ おりえ）　CV：端乃明日香

とある理由から、相談室に新人として加わることになる女の子。
何事も白黒ハッキリとさせたがる性格で、教育係の虎太郎とはいつも意見がぶつかってしまう。
一見優等生ではあるが、実は隠れ問題児。
先生からの評判は上々、クラスメイトからは煙たがられている。
言動がぶっきらぼうで、辛辣なことを平気で口にするため誤解されやすい。
だが、本人はそのことを全く気にしていない。

人に頼ることを知らず、何でも自力で解決しようとする。
誰にも頼らないのは、恩の返し方が分からないからでもある。
実はかなりの寂しがり屋だが、本人は気付いていない。

柴咲 まるな （しばさき まるな）　CV：歩河みぃな
とある理由から、アパートの一員となる女の子。
言動が少し幼く、みんなのマスコット的存在。
最年少ながら学園には通わず、アパートの家事を手伝ったりして暮らしている。
人の役に立とうと頑張るが、空回りして失敗も多い。
だが、めげずに日々虎太郎からたくさんのことを学んでいる。

どこか抜けている部分もあるが、基本的には空気の読める “良い子ちゃん” である。
警戒心が強いが、一度心を許した人にはとことん尽くしたがる性格をしている。

ソフィーヤ・アレクセーエヴナ・フェオファノワ　CV：三代眞子
旗尾学園にやってくるロシア系ハーフの転校生。
副業で声優をしているが、顔出しはNGにしているため誰にも気付かれていない。
オタク気質であり、興味がないものにはとことん無関心。
だが、一度興味を持つとすごい勢いで消化・昇華していく集中力を持つ。
日本語に不自由はしておらず、むしろ母国語のほうがほとんど話せない、根っからの日本育ち。

基本的に物事を全力で楽しむタイプで、周りの人間と楽しさを共有するのが好き。
なにかとスキンシップが激しいため、周りがやきもきすることも多々ある。

姫里 勇 （ひめさと いさみ）　CV：一色ヒカル
主人公のクラスメイト。 古武術を修めている武道少女。
話し方が堅く、まるで男のようなしゃべり方をする。
その風貌もあいまって女子人気も高いが、実は人付き合いが苦手。
まじめすぎて他人とは一歩距離を置いてしまうため、友達は少ない。

双子の弟・棗がいる。
彼は文武両道で、何をさせてもそつなくこなし、友達も多い。
自分とはまったく正反対の弟に少し苦手意識を持っていた。
だが、彼女は腐ることなく、現状に自分を是とせず日々精進を重ねている。
大きな胸をサラシで巻いており、つくづく邪魔に思っている。
自分が女性であるという意識はあまり無く、たまに女性扱いされるとひどく照れてしまう。

保科 有希 （ほしな ゆき）　CV：桐谷華
虎太郎の幼なじみ。
ときどき相談室の仕事を手伝っている以外は、いたって平凡な学園生活を送っている。
実家はクリーニング屋を経営しており、アパートの洗濯物を一手に引き受けている。
虎太郎の料理の師匠でもあったが、すでにもう越えられてしまった。
彼のエロトークにも完全に対応する、ある種の強者でもある。
他人から虎太郎と恋人関係に間違われることに飽きており、どうせなら楽しもうと “あるあるネタ” として彼と語り合うほどである。

虎太郎とはご近所さんで物心が付く前からの付き合い。
お互いに気心が知れており、異性というより家族として育ってきた時間が長い。
虎太郎のことが好きだが、それが恋愛かどうかは怪しい。
とにかく、対等であるならそれでいいと思っている。