コミュ – 黒い竜と優しい王国 –
☆ストーリー
「俺たちはチームだ。たとえ蜜月には届かない間柄でも。
利害の一致で結びつく。運命共同体ならぬ生存共同体――――」
高倉市新都心。
喧噪とネオンの坩堝である夜の街に、1つの伝説があった。
それは、夜ごと歌う幻の歌姫‘少女A’の都市伝説。
その運命の夜――
瞳の中に現れる‘少女A’に導かれ、接続者として覚醒した瑞和暁人は、
廃墟の頂で見知らぬ‘同胞’たちと出会う。
「仲間じゃないの?」竹河紅緒/‘正義の味方’
「吐き気がするほど青春臭い」柚花真雪/‘うそつき’
「早く帰りたいよねえ」春日部春/‘偽メイド’
「ドジ踏みやがったら殺すぞ」伊沢萩/‘チンピラ’
初めて出会った5人の間には、友情も、信頼も、何もない。
だが。
5人の接続者からなる‘集団《コミュ》’は
力を合わせることで、巨大な鋼の怪物《アバター》を意のままに操ることが可能になる。
漆黒のアバター・バビロンと接続され、強大な竜の力を手にしたその日から、
暁人たちの前に訪れる、荒々しき非日常。
竜を狙う怪物たち、聖騎士の来訪、そして覇王の軍勢――
それは5人を、人知れぬ‘コミュの世界’へと誘った。
そして、暁人は知る。力には代償が必要だった。
アバターが滅ぶとき、接続された‘集団《コミュ》’もまた、滅ぶ。
その運命の夜――
不条理に繋がれた暁人は、‘黒の魔女’比奈織カゴメの力を借りて、
まだ見ぬ世界に立ち向かう。
「それでも俺たちはチームだ。たとえ俺たちを繋ぐのが、この鋼の化け物だけだとしても」
道化と魔女と4人の仲間《コミュ》の、長い旅が始まる。
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