樟屋敷の物語 秘密のお帳面
内容紹介
「あの、ビクンビクンってなんですの?」
主人公は世間知らずの超箱入り天然お嬢様・万里小路かやの。
平安の昔から脈々と続く由緒正しい名家である万里小路家では、
「クスノキ様」と呼ばれる聖木を祀り、儀式を捧げることで、世界の安寧と一族の繁栄を祈願してきた。
異性や恋愛、性にまつわる情報から一切遮断した環境で育てられるのが、万里小路家の跡取りの宿命。
次期当主でもある彼女は若い男性に近付くことすら許されず、
それでも学生時代に小耳に挟んだ同級生たちの「恋バナ」に、いつか自分も……と、心ときめかせていた。
主人公は世間知らずの超箱入り天然お嬢様・万里小路かやの。
平安の昔から脈々と続く由緒正しい名家である万里小路家では、
「クスノキ様」と呼ばれる聖木を祀り、儀式を捧げることで、世界の安寧と一族の繁栄を祈願してきた。
異性や恋愛、性にまつわる情報から一切遮断した環境で育てられるのが、万里小路家の跡取りの宿命。
次期当主でもある彼女は若い男性に近付くことすら許されず、
それでも学生時代に小耳に挟んだ同級生たちの「恋バナ」に、いつか自分も……と、心ときめかせていた。
『エッチ』という言葉すら知らないほど無垢な彼女だったが、
婚約者と初めて会う前夜、
「体がビクンビクンするユメ」-淫夢をみてしまう。
目覚めると股の間がとろとろに潤んでいる。
何が起こったのかまるで見当が付かないが、うっとりするほど気持ち良い行為の記憶に身体の奥は熱くうずく。
(あの夢と同じことをまたしたい……!)
そんな彼女の耳に、どこからか聞こえてきた男の声。
彼女は声に導かれるまま、屋敷の開かずの間に足を踏み入れ、
一冊の古びた帳面を手にする。
不思議に思う彼女の前に―
「オレはこの帳面の精ってとこ。『くっすん』とでも呼べよ」
「くっすん」と名乗る、生意気そうな少年の精霊が現れた!
目下勉強中の「玖珠文字」を使って。自由に願いを書きこめとのこと。
言われるままに願いごとを書いてみると……
「これは……、さっき帳面に書いた願いが叶ったということ……?!」
翌朝、婚約者との初めての対面を迎える主人公。
初めて間近で見る若い男性に、様々な疑問が舞い降りる。
(あれは何かしら……?お股の間に棒のようなものが……)
特別な役目を与えられた使用人との再会。新しい家庭教師との出会い。
(夢でみたようにビクンビクンしたい)
今まで接することを許されなかった若い男たちとの出会いが、彼女の好奇心に火をつけ、淫らな妄想と願いがあふれ出す-。
不思議な帳面を手にした主人公の、怪しく淫靡な日常が幕を開ける。
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