ぶら ぶら
内容紹介
どもです、央です。結論から入ります。
彼奴めは、どこでどう道を間違ったのか
一人の男の子に対して恋心を抱いてしまっています。
はい! ココ注意!【男の子】です!
このシーンを思い浮かべるだけで腹が立つっ。
……こんなこと私にしてくれたことないのに。
瞳、いいなあ。
そんなヤツにも関わらず、周りには女の子たちが。
ある子は恋心から、ある子は性癖から、またある子は信仰から、
あの手この手でアプローチをかけてくるという、はた迷惑!
やめて、よして、集まらないで。
私の影が薄くなるでしょ!
――信仰ってなんだろう??
彼奴めは、どこでどう道を間違ったのか
一人の男の子に対して恋心を抱いてしまっています。
はい! ココ注意!【男の子】です!
このシーンを思い浮かべるだけで腹が立つっ。
……こんなこと私にしてくれたことないのに。
瞳、いいなあ。
そんなヤツにも関わらず、周りには女の子たちが。
ある子は恋心から、ある子は性癖から、またある子は信仰から、
あの手この手でアプローチをかけてくるという、はた迷惑!
やめて、よして、集まらないで。
私の影が薄くなるでしょ!
――信仰ってなんだろう??
さてさて。
このお話は、男の子に恋をしてしまった主人公を、
更生させようと頑張ったり、むしろ突っ切れその道をと煽るヒロインたちの姿を
コメディタッチで面白可笑しく描く恋愛コメディとなりますです。
というわけで、いきなりですがココに柏木さんがタクの部屋から盗ってきた
『男の日記帳 夏 』がありますので、ひとつご紹介をば。
……………………
新学期。
俺は思い切ってキミを街に誘った。
キミと会う約束をしていた俺は、少し時間より早く
家を出ることにしたんだ。
逸る心を抑え、外へ飛び出す。
その瞬間、待ち伏せしていたクラスの女の子に告白されてしまった。
どうも分からないけれど、俺にはこういう突発的なイベントがたまに発生する。
自慢でもなんでもないし、ホントにたまにだ。
うっすら潤んだ瞳、上気した頬。
真剣に俺を想ってくれていることが伝わる。
でも、俺にも心底から愛した人がいる。
告白をすっぱり断って、待ち合わせ場所へ向かう。
白状すれば、告白してきた彼女には悪い事をしたとは思う。
心も痛む。
でも許してくれ。
だって、この想いを諦めるなんて考えられないんだ。
街中で待ちぼうけている俺。
そんな俺に手を振りながら駆け寄ってくる人影。
ドクン、と跳ねる。
小柄な人影を見た瞬間、心が跳ねる。
心に決めたキミ。
駆け寄ってくるキミ。
嗚呼――本当に、なんて可愛い【男】なんだろう。
………………
って、なん、でや、ねーーーーーーーーーーーん!