さくらにかげつ
内容紹介
桜が舞い散る、出会いと別れの季節。
聖リーネット学園に進学した『三ヶ月耶澄』の家に、
4人の女の子が転がり込んでくる。
ポンコツで有名な3人の幼馴染を真っ当に育てあげた経緯があり、
その【人間ブリーダー】の才能をかわれた結果だった。
もちろん、その才能をかわれたということは、
転がり込んできた4人の女の子も、当然のごとく、ポンコツだ。
・見た目は大和撫子だけど、なーんにも出来ない箱入り娘な『ハコ』
・子供っぽくって人懐っこいけど、なーんにもやらない巫女さんの『なゆ』
・面倒くさがり屋でいつもやる気のなさそうな、呪われた女の子の『詩舞』
・自称霊能者で上から目線の、世間知らずなお嬢様の『守里』
料理なんて当然出来ないし、一人じゃお風呂に入れないし、夜も寝れない。
髪のセットも出来ないし、登下校ですら迷子になる始末……
そんな子達を真っ当に育てあげていきつつ、
てんやわんやな、大変で、でも楽しい日々を過ごす耶澄……
しかし彼には、誰にも言えない秘密があった。
ハコたち4人の女の子を育てている理由が、実は、ちゃんとあったのだ。
1ヶ月前、ポンコツで有名だった幼馴染の一人『夜九ころぶ』が、
いつものドジで滑って転んで事故に遭い、そのまま亡くなってしまっていた……
耶澄は彼女に伝えたいことがあり、そのために……ある取引をした。
取引相手は【天使のような存在】と名乗る、仮面の少女『サクラ』
彼女の用意する4人のポンコツな女の子を2ヶ月以内に真っ当に育て上げたら、
少しの時間ではあるが、ころぶに会わせてやるという内容だ。
かくして始まった、耶澄と4人のポンコツな女の子と、天使サクラの物語
はたして耶澄は、ポンコツたちを真っ当に育てあげることが出来るのだろうか……?
そして、耶澄がころぶに伝えたいこととは……?