オトミミ∞インフィニティー
内容紹介
人と動物の遺伝子から生まれた、ハイブリッド。
そんな獣人と、そして人間が共存する世界。
獣人が、人間から見下されている世界。
主人公、狭川大和は、生まれはいいものの、ちょっと正義感が強いだけのただの【人間の】少年でした。
そんな彼には、他の人間と、すこーしだけ違うところがあります。
それは……
『獣人の女の子を可愛いと思う』、人間にしては特異な趣味でした――!!
そんな大和は、大和のことを(いろんな意味で)愛してやまない姉から、必死に逃げる毎日を繰り返していました。
ある日、大和が部屋に戻ると、戦闘態勢の姉さんが待ち構えています。
大和は、獣人の女の子とにゃんにゃんしたいと思っているので、姉さんとのにゃんにゃんから必死に逃げ出します。
そして、道に飛び出した大和は、とある運送会社の代表が運転する車にはねられてしまうのです!
大和が目を覚ますと、そこはオトミミ運送という運送会社でした。
そこにいるのは、『海の藻くずたち(デブリーズ)』と呼ばれ、
獣人である以上にその失敗や欠点から、より世間からうとまれる少女たち。
はねられたことを覚えていない大和は、代表が自分を助けてくれたと信じて、オトミミ運送で働くことになります。
獣人好きの大和にとって、それは願ったり叶ったりの生活。
傾きかけたオトミミ運送を立て直そうと、必死に働き始めます。
しかし――。
「けしからんね。あんな耳だの尻尾だのついた連中が、大きな顔をしてるのは。
耳コキだの尻尾コキだのしたくなる。歩きまわるのを自重してもらいたいね。
あれじゃあ、歩くダッチワイフだ」
島の知事である、岩原島知事。
その勝手な発言から始まった、獣人規制条例。
「獣人隔離を謳う条例なんて冗談じゃない!」と、大和は条例に立ち向かうべく、画策を始めるのでした。
条例と、それを遂行する島知事に立ち向かっていく、人間である主人公と獣人であるヒロイン5人の物語。
さあ、オトミミ運送の明日は、どっちだ――!?