月光アルスマギカ -不可逆神域の少女たち-
内容紹介
弥栄(やさか)学園に通う主人公、漆野 秀哉(うるしの しゅうや)(※姓名変更可能)。彼は秘密を持っていた。端的に言って普通の人間ではなく、人知れず学園の女学生達から精気を奪って生きていた。学生として生活しているのは隠れ蓑であり、吸精するのに都合がいいからに過ぎず、一通り精気を吸収しては幾つもの学園を転々としている。もちろん関係者には記憶を操作するなどアフターケアを忘れない。そんなある日、主人公のクラスに転校生がやってくる。正体を隠しているようだが、主人公はその少女、九条 棗(くじょう なつめ)から発せられる精気の質の違いから、退魔師か何かの類であると気付く。痕跡を残したつもりは無かった主人公だが、どうやら自分で気付かない程度の極わずかな痕跡を見つけられ、ここに辿り着いたのだろうと考える。今までにない事で厄介とも言えるし、好都合とも言える。特別な力を持った女の持つ精気は常人のそれに比べて遥かに上質。こちらの正体に気付いていない事から考えても、敵わないレベルの相手ではないし、何よりここは自分の支配するフィールド。対応策は幾らでも考えられる、そう判断した主人公はこの女を獲物にする事に決める。そして恐らくこの女はまだ尖兵に過ぎない。わざわざ転校し、潜入してきたという事は状況を長期的に見ているからに違いない。痕跡を見つけた人物とは別人で、なんらかの理由で先行してきたのだろう、と予測。後々の事も考えると、ここでまとめて迎撃しておくに越した事はないし、何より久しく味わっていなかった上質の精気にそそられる。「返り討ちにし、その全てを俺のモノにしてやろう」