完全時間停止 無理やり時間を止められた世界でハメられる女たち
内容紹介
とある日の早朝、主人公・御原凌介は苦痛を感じ、目覚めた。その耐え難い苦痛は、しばらくして自然に治まったが、原因を考えていると昨夜知らされた衝撃的な事実を思い出した。それは自分が余命一年であるという事実。凌介は重苦しい気分を変えるべく外へ出た。すると、すぐ周囲の異変に気づいた。慎重に検証し、疑いようのない事実へと行き着いた。――時間が、止まっている。これなら余命を超えて生きられるかもしれないと思った凌介が、時間停止を一旦解除すると、突然、前を歩いていた見知らぬ少女が振り返り、彼女に頬を引っぱたかれた。「……私に近づかないでください」冷たい表情と口調でそう言われたが、凌介には身に覚えがなく、理不尽な暴力としか思えなかった。正してやらなければならないと思った。思い知らせてやらなければならないと思った。だから念じた。時よ、止まれ――と。